スターチス〜悪戯な彼〜
「楓、鏡。」
キスマークつき♪
「ハイハイ〜♪」
もう気づいちゃった…?
「ハァ…」
手鏡で自分の首筋を見た秀一はさっそくため息。
「イヤ…だった?」
ちょっぴり涙目になったあたしは、上目遣いで言ってみた…。
すると、案の定秀一はニッと笑って顔を近づけてきた。
「全然イヤじゃないけどぉ?」
ヤバイ…
反撃開始…?
「あ、まッ…んんっ」
止める暇もなく、秀一は激しくキスを求めてきた。
「あ、ついでに言っとくけど、キスマークってのはこうやってつけるんだよ?」
凄い笑顔の秀一は、今度はあたしの首筋に何度も何度も、キスの雨を降らせたー−…
「やッ…ん…」
「ばーか。もう止まんねーよ!」
首をふるあたしに秀一は真顔で言った。
「まって…」
ホントにヤバイって…。
ここ山の中だよ…?
焦るあたしを宥めるかのように、秀一はフッと笑ってあたしを抱きしめた。
「じょーだん♪」
「えっ…」
「いーか?楓、俺だって男だ。欲求不満じゃないとは限らない。」
「うん…。」
「もう遊び半分で誘惑すんじゃねえ。」
「ハイ…。」
あたしだって、何にも考えてないわけじゃナイ…。
秀一とならいいって思った…。
でもね?
ここ、山だし。
場所がね…?
俯くあたしに秀一は
言った。
「ありがとな。
楓のキモチ、わかってっから。」
「しゅーいち…。」
やっぱり大好き!!