Go!Go!My Drem!!!

「ねぇねぇ!!」





「・・・」






「ちょっとー!おーい!!」






肩をポンとされ、やっと我に返った。





ぱーっと明るい笑顔をしたいかにも元気な女の子



という感じの女の子に声をかけられた




「さっきからボーッとしてるよね!?だいじょーぶ!?」




「あ、うん、大丈夫!」




「ねぇ、一緒に会場まで行こう!名前なんて言うの!?」






「あ、私、島崎奈乃花です!」






「なのかねー、なんか、なのかってバカっぽいよね」





「えっ・・・!?」




(え、ちょっと待って、初対面だよ、初対面、初対面でバカっぽいって!?!?)





「あはは、間に受けないでよー!雰囲気ね!雰囲気!」






元気なこの子の声が周りに響く。




サークル勧誘の大きな声、バンド、ジャズ、和太鼓、ダンス、






色んな音が駆け巡るこの場がさっきまでは騒々しく感じていたのに




今はこの声を聞いて不思議と沈んでいた心も、なんだか穏やかに




寧ろ明るい光が差し込んだような心になった。



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