TABOO†いたいけなカノジョ(年の差恋愛)～秘密の恋

「舌は上顎につけてはいけません」

「っ！」


如月さんの親指が私の口の中に入ってきて、舌を押さえる。





どうしよう。



如月さんの指が気持ちイイ。


でも…、

恥ずかしすぎて息が出来ない、動けない。




泣き出しそうな私を見て、如月さんはふっと表情を緩めた。



「そんなに恥ずかしいですか？」


涙目でコクコク頷く。




「彼氏とはキスだってするのに？」


私は首を横に振る。




彼とはキスしてもこんなにドキドキしない。


彼への気持ちはきっと恋じゃないから。




今だからわかるけど、彼と付き合ったのは『彼氏』っていう存在にたぶん憧れていただけ。


如月さんに出会った瞬間に、本当に『恋に堕ちる』って、こういうことなんだってわかったから。