悲しみを越えた虹
私たちは 集中治療室の前にある イスに腰掛けていた。


ましろ…どうか 無事で居てよね…―――。



気がつくと 私は夢の中にいた。


『ゆーちゃん…あたし びょーきなんだ…』


小さなましろが言った。


私も、幼少時代の自分に戻っていた。

『ま、ましろちゃん!? どういうこと…??』


『びょーき、なおんないかもしれないの…』


一体どういうこと…??


『ゆーちゃん、あたしがいなくなっちゃったら、あたしのぶんまで がんばってね…?』



『え…ましろちゃん、しんじゃうの…?!しんじゃダメだよっ!!』


私 小さい頃にこんなことましろに話されたことないよ…?!


なんで 言ってくれなかったの…??


私は 複雑な気分になった。
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