悲しみを越えた虹

心の痛み〜佑弥side〜

はぁ……なんで 俺のことだけ覚えてないんだよ…



別に 一ノ瀬のこと好きな訳じゃないけど、そりゃあまあまあ親しかった訳だし、 ちょっとは傷つくだろ。


「……ねぇ、佑弥。」


暗くなった俺に 結実が遠慮がちに声をかけてきた。

「…なんだよ……」


「一時的だから、さ。そのうち 毎日顔出してれば 思い出すよ…。私たちが暗かったら ましろも元気がなくなるから、私も思い出すように協力するから」


そうだよな……


ごめんな。結実にも心配かけて。


「そうだよな… ありがとな、慰めてくれて。」



「ちょッ///止めてよ…//」

気がつくと、結実の頭を撫でていた。


「あ… わりぃ…//」
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