Chocolat~天使が微笑んで
私はガトーショコラを綺麗に箱の中に入れると小さくため息をついた。
別にパティシエだからといってスイーツしかつくれないわけじゃない
ほかの料理も人並み以上につくれるのに周りの人間は私のスイーツばかり食べたがる
私のスイーツは食べれば幸せになれると有名だからだ
甘美な甘みと味は誰にも真似できない
私のスイーツには隠し味がある
それがわからない限り誰にも真似できないだろうけど…
そんな私につけられた名前が
スイーツ界のマジシャン
そんなどうでもいい名前だった…
私はさっさと校長にケーキを届けにいった
コンコン
「…校長先生、はいってもよろしいですか?」
しばらくして返事がかえってきた
はやくしなさいよ…
と悪態をつきながら私は静かに校長室にはいった