僕の理論
あの日
12年間のあの日。彼が死んだ日。
私には突然の知らせだった。
私はすぐに病院に駆けつけた。
そこには、病室のベッドには彼が眠っていた。
顔に白い布が掛けられている。
その時はなぜか時間がゆっくり感じられた。
気づいたら私は泣いていた、彼のそばで。
彼の手を握りながら、ただひたすら泣いた。
ずっとずっと涙が止まらなかった。
さっきまで話してた彼はもういないんだ。
大好きだった彼にはもう逢えないんだ。
声を聞くことも、ふざけあったり喧嘩したり笑いあったりする事ももう2度とできないんだ。
現実なんて受け入れられない。
今の私にはただ泣くことしかできない。
何時間泣き続けたんだろう。
それでも、どんなに泣いても、、、。
彼が戻ってくる事はなかった。