確かな気持ち
あの日
貴方の体が車に跳ねられ
中を舞っているのをただ茫然と見つめていました
アスファルトには血が滴り
貴方は無惨な姿になっていました
別に目を背けたりはしませんでした
ただ無表情なまま、その亡骸を見つめていました
近くの人が助けを呼びましたが
無駄でした
既にこと切れているのが自分はわかりました
あの日から
自分は変わってしまいました
なにもする気がないのです
自分の本心というものが消えました
時々空っぽの自分が現れ、周りを驚かすことがよくありました
泣けない、楽しくない、別にどうでもいい
確かな気持ちなど…ない
そう思っていました