3.11-君に捧ぐ物語-

「よしよし。そんなに必死にならなくても分かってるから。」
「ばっ…!やめろよ!俺は子供じゃない!」

頭を撫でられた事に照れたのか、耳まで真っ赤にしながら叫んだ彼。

「あっれー?雅人くん照れちゃいましたかぁ?」
「……。うっさい馬鹿!もーしらん!」

そー吐き捨てた彼は、早足でスタスタと先に行ってしまう。

(拗ねた雅人も可愛いな)

あっ!
そんな事を思っているうちに、どんどん距離が離れてしまった。
< 9 / 10 >

この作品をシェア

pagetop