藍猫~6人の不良~
?shido
俺の名前は、林城黎斗(リンジョウライト)。
自慢じゃねぇが、全国No.1の零龍って族の十二代目総長をやってる。
今日は、繁華街に用事があって仲間の奴らと皆で来ていた。
案の定、女どもは大パニック。
キーキー、キャーキャーうるせぇし、くせぇし。
そんな事を考えていたら、とんでもない殺気を感じて
その方向に目を向けると、フードを深めに被った男がいた。
話しかけたが、俺の事知らねえとか言いだすし
驚いて声が出ない俺を置いて、スタスタと歩きだすし。
気づいたら俺は、そいつの腕を掴んでいた。
俺の目の前で、明らかにイラついているこの男。
いや、
こいつ、フード被ってっから顔見えなくてよく分からねえが多分女だ。
それにしても、なんちゅう力の強さしてんだよ。
俺が掴んでいた手を簡単に払いのけやがった。
しかも、俺のこと本当に知らねえみてぇだし。
他の女は、俺の顔を見ただけでキャーキャー媚び売ってくんのに…
こいつ、おもしれぇ。