恋をしたのは澤村さん
「これとか可愛いじゃないですか?」
「そっそうだな」
流石は女の子向けと言うだけあって中はピンクやら白やらキラキラふわふわしたものでいっぱいだ。
色んなお店に入っていってはこれはどうか?なんて話しているんだけれど澤村さんの顔色は悪くなっていく一方。
「休憩しますか?」
「頼む……」
お店を出て通路にあるベンチに雪崩れ込むように座った澤村さんを見て少しだけにやけてしまった。
こうしてると本当のデートみたいで舞い上がってしまいそう。
「…………飲み物買ってきますね」
「すまん…」
たしか近くに自販機あったよね。