僕等のミチ
-悠太-
目が覚めるとそこは広い草原。これは・・・・・夢・・・だよな。

僕は、夢が覚めるのをただ待つのはつまらないと思い、歩き始めた。

広い草原には道はない。決まった方向なんてない。そして、誰もいない。

進んでも進んでも変わらない景色。歩いても歩いても誰もいない場所。

こんなところに、僕はなぜ来たんだろう・・・

たしか、自分の理想、妄想が夢として出てくるはず。

こんなところ見覚えないし、来たこと、見たこともない。そんな広い草原と僕はなんの関係があるのか気になった。

歩いたり走ったり。ずっと同じ景色を見ながら前に進んでいく。

でも、一向に違う景色は現れない。夢が覚めない。まったく同じ景色、草原は僕の目の前から消えない。



おかしい。

僕はやっと悟った。

これは夢じゃない。現実でもない。未知の世界だ。

僕の冒険が始まった。
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