僕等のミチ
一向に草原が消えない。歩き進んでも僕の前には何も現れない。



・・・あきれてくる

もう何時間も歩き続けているのに誰も現れない。

ここは本当にどこなんだ?僕はいったい何のためにここにいるんだ?

夜はこない。そして、朝もこない。ずっと昼。

僕は何も食べていないのにどうして苦しくないのだろう・・・

僕はもう、壊れかけていた。


と、そのとき。

何か分からないが、かすかに声が聞こえた。

誰かいる!

僕は声のする方に走った。

いる!誰かいる!

僕は、このときを待っていたかのように、気持ちが高ぶっていた。
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