MOON

mad

私は、高体連の時のみ試合に出る。


だからそろそろ、皆と練習を始める。



今日体育館へ行った。



どうせ、やっても並の高校生じゃ私には勝てない。



そんなの当然って顔を監督がしてた。



でもきょうは何か違う。




監督は、私にこう言った。



「月山、お前今まで男子にさえも負けたことなかったよな。今日は、お前を負かせるためにいい選手がいるからな。21点3セットマッチで試合をしてみろ」



私は、男子弱小と呼ばれるこの学校の男子に負けたことがなかった。



しかし、今回は、弱小〝星北〟の男子が私に挑むんだ。




私に勝てる奴が、ここの学校に来るはずがない。




そう思ってた。












しかし、顔を見た瞬間。



相手は超高校級選手、吉原隼輝だった。



あの隣の席の転校生の彼だった。



知っていたのは、同じ全日本のメンバーだったからだった。





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