私と君の7日間
7日目


今日で久菜と出会って一週間がたった。


今までと変わらずに、私が神社に来て久菜が待ってくれてて、石段で話をしていた。


けど今日はいつもとは違っていた。


「「ギャハハハハ!!」」


後ろで数人の子供の声がした。


振り返ると草むらから二人の男の子が出てきた。


よく見ると、同じクラスの悪ガキ山田と中尾だった。


何でこんな所に・・・。


見ていると、こっちの視線に気づいたのか、二人が話しかけてきた。


「お、佐藤。
久しぶりじゃん」


「あ、そうだね・・・久しぶり」


あんまりこの二人とは関わりたくないんだけど・・・。


「お前、こんなところで何してんだよ?」


「えっと・・・お話?」


「話?
誰と?」


「え、誰って・・・」


チラッと隣に座っている久菜に目を向ける。


久菜は険しい顔をしていた。


「お前一人だけじゃん」


「え・・・」


今何と?


私一人だけ?


「何言ってるの?
ここにもう一人いるでしょ・・・?」


「はぁ?
何言ってんだ?
お前の他誰もいねぇじゃん」


「・・・」


嘘・・・でしょ?


目おかしいんじゃないの?


だって久菜はここにいるのに・・・。


それとも私の目がおかしいの・・・?


「嘘言わないでよ!
ここにもう一人いるんだから!」


「嘘って、お前が嘘ついてるんだろ!!」


ドンっと肩を押される。


「あっ・・・」


押された拍子でバランスを崩す。


そして私は・・・そのまま階段から落ちようとしていた。


落ちる・・・!?


ギュッと目をつむる。


「リン・・・!」








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