私と君の7日間
それから数日。
「わー、凛の部屋って可愛いね」
「そうかなー?」
今日は初めて友達が私の部屋に遊びに来た。
早速部屋へ案内する。
「あれ・・・。
ねぇ、あのお面何?」
「え?」
友達が指差した方を見る。
「あぁ、あれはね・・・」
その先にあったのは、狐のお面。
私はあの後あのお面を持ち帰って部屋の壁に飾った。
そうしてると何だか、久菜がすぐ傍にいるような気持ちになれた。
「あれはね、私の大切な人が置いて行ったものなの・・・」
「大切な人?」
「うん・・・」
もう二度と会うことのできない私の最初で最後の大切な初恋の人。
久菜にはもう会えないけど、私はずっと久菜のことをわすれない。
久菜・・・。
「ありがとう」
END