私と君の7日間
2日目
次の日、昼になってから昨日言われた通り神社へ向かった。
「おーい、久菜ー?
来たよー?」
一番最後の段まで登って、少し声を大きくして呼んでみた。
すると、神社の建物の奥からガサガサと草が揺れる音がした。
「チリーン」
鈴の音と共に久菜の姿が表れる。
「やぁ、リン。
来てくれたんだね」
昨日と同じ格好。
昨日と同じ笑顔。
「だって来てくれって言ったのは久菜でしょ?」
「う~ん、来てくれっていうか、遊びに来てねって言っただけ…」
「…そっ。
じゃあ帰ろうかな」
くるっと体の向きをかえて階段を降りようとした時、焦った様子で久菜が止めに入った。
「ご、ごめん!
来てくれただけで嬉しいから、まだここにいてよ!」
「…しょうがないなぁ」
やれやれとしてみせたものの、内心私は必要とされてるんだと思うと少し嬉しかった。