私と君の7日間
そして久菜と階段に座っていろいろ話をした。
私のこと、久菜のこと、私の家族のこと、久菜の家族のこと、今まで何をして過ごしていたとか、たくさん話した。
聞いた話によると、久菜はお父さんと二人暮らしらしい。
お母さんは小さい時に亡くなった。
そして久菜は毎日この神社に来てるみたいいだ。
理由は聞かなかったけど・・・。
「何でお面付けてるの?」
「う~ん、父さんに持ってろって言われた」
「持ってると何かあるの?」
「よくわからない。
でも、父さんが言うぐらいだから何かあるんだと思う」
「ふ~ん。
後もう一つ気になるんだけど、何で白い着物を着てるの?」
「それは、僕がここの神社を毎日掃除してる・・・からかな?」
「そうなんだ」
てことは、久菜が毎日ここに来るのは神社の掃除をしてるからなんだ。
納得。
「一人で掃除してるの?」
「うん。
でも時々父さんも手伝いに来てくれるんだ」
「へー」
久菜って神社の子なのかな?
「大変だね」
「そうでもないよ。
綺麗になると嬉しく感じたりできて、結構楽しいよ?」
「変わってるね~」
私は掃除とか、そういうめんどくさい事は嫌い。
だからなんだけど、よくお母さんから「ぐうたら」と言われる。
「もう掃除しなくていいの?」
「うん、掃除は朝に終わるんだ」
「朝!?」
朝からここにいるの!?
「そうだよ。
9時30分頃から、11時30分頃まで」
「うわっ、私だったら絶対ムリ!」
「ハハハ」
こうやって私と久菜は徐々に仲良くなっていった。