私と君の7日間
「懐かしい・・・。
もう少しこうしてていい?」
「う、うん・・・」
スーと匂いを吸い込む音が微かに聞こえる。
顔を首元にうずめられ、少しくすぐったかった。
うわ・・・何かすごく恥ずかしい・・・。
こんなに男の子と密着したことがない私は、あまりにも意識しすぎてしまった。
抱きしめられて数分後・・・。
「ありがとう。
少しお母さんのことを思い出せたよ」
私から離れた久菜は少し頬を赤くして笑った。
「そ、そっか・・・」
なんて言ったらいいいのかわからず、私は目線をそらしてそう言うしかなかった。
久菜のお母さん、どんな人だったんだろ・・・。
会ってみたかったな・・・。
それから私と久菜はいつものように笑い合いながら楽しく話をしてすごした。