私と君の7日間
4日目
昼ごはんを食べていると、お母さんが話しかけてきた。
「凛、最近毎日どこに行ってるの?」
「え、神社だけど・・・」
「川城神社?」
「うん・・・」
「もしかして神社で遊んでるの?」
「遊んでるっていうか・・・話をしに言ってる」
「話?」
「うん」
何なんだろう・・・。
今日はやけに質問してくる。
いつもなら「公園」とか「友達の家」って言えば、「そう」ってあっさりなのに・・・。
・・・?
「姉ちゃん、神社で遊んでんの?」
「だから、遊んでるんじゃなくて・・・!」
「聞いた?
神社の噂話」
「噂・・・話?」
突然浚が真面目な顔をして話しだした。
「聞いてない?
最近さ、神社に何か出るんだって・・・」
「な、何かって何よ・・・?」
「そんなの決まってるじゃん。
ゆ~れ~」
「・・・!?」
ゆ、幽霊!?
「ゆ、幽霊って夜だけでしょ?
昼間なら大丈夫よ・・・」
「さて、それはどうかな」
「・・・」
ゆ、幽霊なんて信じてないし・・・。
それにあの神社は久菜が毎日綺麗に掃除してるんだし、幽霊がいるなんて嘘よ。
ただの噂・・・。
「そんな噂が流れてたって、私神社に行くのやめないからね」
「ふーん」
「神社に行くのはいいけど、くれぐれも気をつけなさいよ?
神社なんて、神様とほど近い場所なんだから」
「神様と・・・」
そうなんだ。
じゃあちょっとは気をつけるようにしようかな。
「って、あ!
もう1時!?
行かなきゃ!」
ガタっと席を立って玄関に向かう。
「いってらっしゃい」
「行ってきまーす」
家から出ると、私は急いで神社へ向かった。