蓮華〜流レルママニ〜


クラス替えの発表は、去年までの旧クラスにて、黒板に張り出される。そこで、皆でやいのやいの言いながら移動するわけで、一年間で一番、不安と期待が交錯する瞬間です。

始めから、クラスなど気にしない人も稀にいるけど、一年の成果が問われる上、望まない者にとっては、下位クラスは物凄く嫌だと思う。その分、体育祭や文化祭といった行事の催しの際は、血気盛んとなり下位クラスの奮闘はめざましいんだけどね。


さぁ、いよいよ発表です。


「チ〜ちゃん!」

テクテクテク。
そんな擬音が聞こえてきそうな、歩幅の著しく小さい歩き方で近づいてきたのは、 もう一人の仲良し組の凛音。

「チ〜ちゃんと、カンナと一緒になれなかったら、どうしよ〜う」

今にも泣きそうな顔。

「大丈夫だよ〜、また一緒になれるよ!…多分」


琴織 凛音(ことしき りんね)
名前の総画数多っ。何とロシア人のお婆ちゃんをもつクォーター。初めて会った時は、同い年?と思わせる程、童顔で、仕草や喋りも子供っぽくて、てか高校生!?と今でも思います。
身長は、150センチあるかないかぐらい。髪は巻き髪。毛先がカールがかってる感じで色は、亜麻色。パッチリお目目は、マスカラいらずの睫毛の長さで、ロシアとの混血だけあって肌は色白、まさに乙女という形容詞が良く似合う。家柄がよくお嬢さま育ちで、喋りは丁寧語が多い。現実世界でこんな子は、初めて見たので、女の子同士なのに時折守ってあげないとって思わせます。


「あ!私、Cクラスだ!うーん、かなり頑張ったんだけどなぁ」

いの一番に叫んだのは、神名。

神名はCか…。
私は…と。


「お〜っ!やったぁ!Aだ!私Aだよ!」

うんうん。私、めちゃくちゃ頑張ったもんな!

って、ここは素直に喜べないかな…

「…凛音は?」


「…私、Bです…」

神名はC、凛音はB、私はA…で
って、みんなバラバラじゃん!
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