蓮華〜流レルママニ〜
神名「どうもこうもないよ〜。クラスが一つ違うだけで、こんなにも人種が変わるのかと、驚いたし!」
オーバーなアクションで、その驚きを両手を上げ身振りで表そうとする。
千草「あ〜、でもわかるよ!Aクラスもお嬢様やお坊っちゃんばっかりだもん」
神名「担任は手嶋先生っていう女の人で、かなり印象いいんだけどさ」
凛音「わ、私のクラスは去年までと一緒でした」
神名「千草のとこは?」
千草「うち最悪だよ〜。野太いもん」
そう言って首を横に振る。
神名「…野太いって何それ?」
クスクスと笑いながら、私を見る。
凛音「私のクラスまで聞こえた声かな?凄い怒号の様でした」
千草「…それだ」
ガックリと肩を落とすようにうなだれる。
神名「え〜っ!?もしかして、私のクラスまで聞こえてた怒鳴り声みたいなのって、千草のとこの担任なの!?」
千草「…はい、スイマセン」
Cクラスまで聞こえるって、どんだけだよ〜。
はぁ、ホント最悪。
神名「何て言うか、声が響きわたってこだまする感じで、まるで…山彦みたいだったよ!」
山彦…ヤマビコ…
!!
千草「神名っ!それいいっ!!あの担任のあだ名ヤマビコにしよ〜っと!」
神名「アハハ、早くもあだ名決定だね」
凛音「プッ」
!?
凛音「アハハハハハハハハハ」
普段は上品に笑う凛音が堪えきれなかったのか、吹き出し爆笑してる。
ツボなんですか…?
凛ちゃん…
それにつられて私と神名も大笑い。
やっぱり皆で笑いあい、人とふれあうって、大事な事だね。
今年一年も充実しそうです。