蓮華〜流レルママニ〜
人で溢れかえる中、ようやく席につく。
「未央〜、今の店員さん新しく入った人かなぁ?」
「ん〜?ほうなんじゃなぃ〜初めて見るひぃ」
ハンバーガーに貪りつきながら答える。
「どこかで見たことある気がするんだよねぇ〜」
「…どこかって、どこよ?」
「うーん、それがわかんないんだよねぇ」
そう言って私もかぶりつく。
2人ともハッキリ言ってよく食べる。部活終わりの学校帰りには、よくここのマックに寄っています。
「…まぁ思い出せないなら流奈にとって大した人じゃないって事だよ」
「そうかもねぇ」
「…それよりさぁ、私たちもそろそろ彼氏欲しくな〜い?」
急に真面目な顔で、話しを切り換える未央。
でも口元にマヨネーズが付いてます…
「…彼氏か。私は当分いらないかなぁ〜」
「え〜!?なんでよ〜?」
訝しげに私を見る。
そして、口元の違和感に気づくとサラリと拭う。
「…だってぇ、私のとこの姉二人の恋愛を見てると、もうお腹いっぱいっていうかさぁ〜」
「う〜ん…」
「楽しそうだなって思う時もあれば、大変だなって思う時もあるし、…沙耶チャンなんてしょっちゅう悩んでるしぃ」
自分の事のように、頭を抱える。
そう。私は今は彼氏なんていなくていいや〜。マイペースに生きたいし!