蓮華〜流レルママニ〜


「千草ってさ、れ…天海クンとホント仲良いよね」

さっきのやりとりが由真には仲の良いように映ったのか…

「…まぁ一応幼なじみだし」


「天海クンと…付き合ってるの?」

「ぶっ!?…ごほっごほっ…」

突拍子な発言に喉を通りかけのご飯を詰まらせる。

「あ〜、…ビックリした〜!いきなり変なこと言わないでよ〜」

私の反応にやや不安な顔をする由真。

「…付き合って…るの?」

「そんなワケないじゃ〜ん!蓮とは…只の幼なじみ!」

その言葉に少なからず安堵の表情を見せる。

蓮と私が!?
ありえない…よ。

だって…ずっと昔から、幼い頃から一緒に遊んでたけど、友達のそれ以上ではあっても、幼なじみとしか考えたことないよ…

それに…蓮からしたって、いい迷惑だよ…。きっと、ふざけんなよ〜、って返されるに決まってる。

蓮の事は好き。

だけど…

いや、そもそも、お互いの事を知り尽くした関係と恋人の差って…どこがどう違うのかも正直わからない。
だって、仮に蓮とそんな関係になったとしても、今と何かが変わる…なんて想像できないし。
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