蓮華〜流レルママニ〜
「葵ってさぁ、休み多いよな〜?何か、悪い遊びでもやってんじゃね〜?」
誰かが言った。
その言葉に…
「やめろっ!!千草をそんな風に言うなっ!!」
バンツという音と共に席を立ち上がり、誰とも分からない相手に対し抑止の言葉を投げた。
その俺の言葉に、教室内は静まり返り、先ほどよりも強い視線が俺に注がれた。
しまった…
つい、口が滑った。
その反省というのは、感情的な部分を見せてしまった事と、
葵…ではなく、千草…と名前で呼んでしまった事だ。
学校では目立ちたくないっていうのと、皆の前では、千草と仲のよい事を知られたくなかったから…
それから…場の空気を察知し、ヤマ…平松先生が出席どりを再開させた…
千草…
俺にはオマエだけだ…
…唯一、心を許した理解者であり、俺の支え…
チグサ…
オマエの事を悪く言う奴は誰だろうと許さない。