蓮華〜流レルママニ〜
長い、朝のホームルームも終わり、また長い1日が始まる。学校が終わるまでは退屈だ。それまでは、俺の考え事の時間。
学校での俺は、というと、成績は上の中ぐらい、部活でやってるバスケではレギュラーにならない程度にやっている。
実力を隠す…と言えば聞こえがいいかもしれないが、要は目立ちたくないのだ。
何故…目立ちたくないか?
周囲の目に触れることが多いという事は、それだけ好奇の目が集まり、自分というものを覗かれるようになる。
そうなれば当然、人と接する機会も否応なしに増えてくる。
人と触れ合う…という事は、相互を理解する事を強めていく行為で、自分の主張や言動、行動全てが制限されてしまう。
いわゆる、協調性というもので、そんな社会が作った括りで自分を抑制しなければならない。
時間がないんだ…
時は限られてる。
自分にとって必要のないものを持つことはない。
大切なモノだけでいい。
その事に、時間を費やすべきだ。
そうしないと、すぐに終わりがくる。