real world
「直人?」



うっ。どうしよう。



「うーん。まぁ確かに静かになったよねぇ。」


「そうかぁ?あたしは変わってないとおもうぞ?」



な…何気にひどいけどフォロー(?)ありがとう(涙)



「言いたい放題言いやがって…。いくら心が広い直人さまでもキレちまうぞー?」


「あれ、直人心広かったっけ?確か幼稚園の時…むぐっ。」



俺は慌てて花音の口をふさいだ。あの話は俺の沽券にかかわる。


ちょっと目がギョトっていたかもしれない。



「幼稚園の時…なんだよ、気になるだろ直人!」

「聞くな喋るな聞こうとするなー!頼むから!はいそうですよ!俺の心は弁当箱並みですよー!!」


「お昼どうしようか花音。」


「頼むから話の流れを読むスキルを身につけてくれよ前田!!」



あはは、と花音が笑う。

こんな日々かがずっと続いて欲しい。


みんなが笑っていられる世界。


花音が前を向ける世界。

前田が(ほどほどに)ボケていられる世界。


友香が悩まなくてすむ世界。


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