real world
「私は…―」



顔を真っ赤にした花音が、僕の服のすそをギュッと握り締めていた。


さながら小動物のごとく。


不謹慎ながらも可愛いとか思ってしまった。



「私は、人を信じられない。」


「うん…。」


「だけど、だけどね、私は、ううん。私も


―…私も、悠樹君が好き。」


「え―!?」



落ち着け僕!


僕はいましがた花音に告白した。


それは良い。


花音が僕を―??


うっそだぁ!



「あの、花音?僕の気持ちが君を混乱させたんなら謝るよだけど―」



「混乱なんかしてないよ。私は、ずっと悠樹君が好きだったの!」


「えぇー!?ず、ずっと?何がなんだか…」



こっちが混乱してきたぁ…



「私は、夏休みに入る前から、悠樹君が好きでした!だから、付き合って…ください?」



うぅ、今のその顔可愛い…(←もう花音バカになっている)





―きゃあああああああ!!―




「「―!?」」



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