real world
「わしがそれを知っているのは光から聞いているからだな。心配性な奴だ。娘のプライベートを探るなどと…」
「おやっ…お、お父様が?」
「お前の行動がおかしいから、見張らせていたそうだ。」
情報は筒抜けってわけか。
親父…
ブッ殺す!!!
後で絶対血祭りにあげてやる!
「…ご、ご存じなら話は早いですわ。私の親友の命がかかっているんです。教えていただけませんか?」
祖父はため息をついて目頭を押さえた。
そして私を見る。
伺っているようにも見えるし、何かを心配しているようにも見える。
「友香。わしが知っている事を全て話したとして、どうするつもりなんだ?」
「話によりますわ。」
たとえお祖父さまでも、容赦はしない。
持てる全ての知力と権力をかけて叩きのめし、世間にさらさせる。
決めたんだ。
あの日に。
あの娘は、
壊させない。
渡さない。