real world
「…―っ!!!」
怖い。
誰?
―悠樹君。
なんで?
―私の光
壊した。
誰が?
『―君だよ。花音。―』
違う。
私じゃない!
違う!!!
―…本当に?
幻の悠樹君
は
消えた。
言葉
残す
―キミガ…―
―――――――――――――――――――
―――――…
私は目覚めた。
耳に残る最後の言葉。
―キミガ…―
「『―生まれなければよかったのに。―』」
私さえ、
生まれなければ。
ごめんね。
それでも、
私は生きるの。
自分のささやかな幻を守るために。
「…自分勝手で、ごめんなさい…。」
ごめんね。
「…悠樹君。」
a.m.6:00
タイムリミットまで、あと約30時間を切っていた。