real world
「婚約者ぁ!?ふざけてんの?」


「「いや至って真面目です。」」


いつの時代の話?


「もうほとんど無い事だけど、僕らの家は昔から交流があったんだ。」


「親の仲も良い。それで話がめぐってきたわけ。」


脳内キャパシティを超えそうだ。


つまり、


「破談させたいの?」


「「うん。」」


なるほど。でも何で私なの?他の人は?


「なんで私なのそういえば。」


「花音ならうちの親も知ってるし。」


「君ならそれ相応の付加価値がついている。適任なんだ。」


付加価値…それで私か。

「あー。まぁわかったよとりあえずがんばるから。」


「ありがと。花音。助かったよ。」


がんばるしかない。友香は直人が好きなんだから

「じゃあ、明日の日曜日に迎えを回すから!」


キラキラの笑顔で悠樹君は帰った。


ん…?


「さぁ花音。服選ぶぞ!」


「えっ…」


あしたぁ…―!?
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