real world
朝焼けが綺麗に空を彩っている


快晴ってこういう事を言うんだろうか。


「彩野…大丈夫かな…?」


「あら、悠樹帰ってたの?言ってくれればよかったのに。」


「愛(めぐみ)さん。起きてたの?」


現在午前5時だ。普通の主婦は寝ているだろう。

そう、僕は今かえってきたばかりだ。


理由は明確。『Prince』の仕事があったのだ。


「朝ご飯は?何か作ろうか。」


そしておっとりとさっきから話しかけてきているのは、


「いらないよ僕もう寝る。愛さんも寝なよ。まだ早いよ。」


「…お義母さんって言ってくれないのね。もう半年経つのに。」


お義母さん。ね…


9歳しか歳変わんないのに呼べるかっ。


しかも彼女が言うには本気で親父に惚れてるらしい。


10歳の年の差カップル誕生バンザイなんて普通の息子じゃできねーよ!


「やっぱこの年の差じゃ…」


「それもそうねじゃ、私ももう少し寝るわ。」


だけどこの人。言動がまったくの40代なんだよなぁ。


そんなことより、早くちょっとでも寝ておこう。

なんかちょっと、ドキドキの日になりそうだから。
< 35 / 330 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop