real world
「「花音!!」」



お、来た来た。しかも2人いっぺんに。すごいな花音効果。



「花音…!花音は!?」

?上杉…?様子がおかしい。


「今は、落ち着いて眠ってる。それよりどうした?上杉?おい…」


反応がない。ヨロヨロ歩いて花音が眠ってるベットまで行って、へたりこんだ。



「悠樹…」


「直人。」


髪はボサボサだし、いくぶんかやつれている。


まるで、囚人の様だ。


「…花音は無事なんだな。」


「あぁ。さっき起きたんだけど、また寝た」


僕が花音に『一緒にいる』と泣いてわめいたなんて素直には言えない。



「なぁ前田。」


「なに。」


直人は上杉を指差した。


「わたしだ…わたしなんだ…ごめんね。ごめんね。」



上杉はさっきからそうつぶやき続けていた。


見兼ねた保険医が話しかけている。


「「どういうことだ…?」」
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