雨のち晴れ


のはずだった。


だけどなんで、栗原君が屋上への行き方を知ってるんだろう??


そんな疑問が浮かんできた。

外を見ながら、ぼーっとしていると栗原君が



「不思議に思ってるでしょ?」


と顔を覗き込みながら言ってきた。


「ん、まあ。そりゃあ不思議だよ。」


「まあ、山口さんには分からないよね〜。」


「どういうこと?」


「俺、ずっと見てたんだよ?」
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