雨のち晴れ



そんなこんなで

マンションについてしまった。


「ねえ、ほんとにここに住んでるの?」


「まだ疑ってんのかよ(笑)」


や、そりゃ疑いますよ!

一度もマンションでも会ったことないんだから!


「俺、5階に住んでる。あまねは?」


「ん?秘密。じゃ、ばいばい。」
誰が、こんなやつに教えるか!


こいつに教えたら…

危険すぎるって。

あんなことや、こんなことが

頭に浮かんでくる。

さっさと帰ろうとすると

いきなり手首を捕まれて

ちょうど来た、エレベーターに
無理矢理、入れられた。


「ちょっ、な、何なの!?急に。手、痛いんだけど。離して。!」



しかし、栗原君は私の手を話さない。

すると




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