雨のち晴れ



「ごめんっ」

「山口さんてさ、変だよね。」


ん?久保田さん?

久保田さんは、ふっと笑いながら言った。


「え、何か変…かな?」


「うん。おかしい。周りを気にしすぎ。」


私が…?周りを気にしすぎ?
そうなのだろうか?


「そっか…」



「ほら、また周りに合わせる。」


私が黙っていると久保田さんは言った。


「でも、山口さんは誰にも染まらない。」


よく分からなくて首を傾げていると


久保田さんがこっちを向いた。


「山口さんは強いね。」
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