恋する生徒



「…お取り込み中ごめんね。チャイムの電池切れの上、鍵がかかってなかったから誰もいないのかと思ってたら声が聞こえてね」




少しも動揺した所を見せない先生に、私は驚きと共に自分の勘違いした恋に胸が高鳴る事が悲しくなってくる。



勘違いしちゃダメ。

間違えちゃダメ。




どうやっても、先生と私は結ばれる事はない。

だって、先生は私を生徒しか見てない。
だって、私は先生に恋してるて勘違いしてる。


もう、間違わないために先生を忘れようとしてるのに、ここで現れちゃ、ダメじゃん。



「ご、ごめんなさい! じゃぁ授業しましょうか」

私は、誤魔化すように無理やり笑顔を張り付かせて、葵を置いてリビングを出て行った。


高鳴る心臓よ…止まっちゃえ!!



私の勘違いの恋はここで終わらせる!







部屋に戻って、授業開始…!




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