恋する生徒
「っ……ッ! ダメぇ!!」
首がもげるんじゃないかって言うぐらい、首を振って先生に訴えた。
動かない先生。
まるで私が先生を拘束しているような…。
何で…? 何で、動かないの?
ただの生徒しか思っていない私に何で…?
「好きな、の…。先生が、すッ…!」
好きって言い終えない前に先生の大きな手が私の口を覆い隠した。
……嘘…。何これ…。何かの冗談でしょう?
だって、先生のこんな真剣な目を見るのは初めてで…。
だって、先生のこんな力強く私を抱きしめるなんて…。
嘘だよ。絶対に嘘だよ!!
「…ん…んぅ…!」
嘘だよ! って、言いたいけど…じょじょに息苦しくって…。
「ぁ、ごめん…!」