恋する生徒
俺の感情をぶちまけようと息を吸い込んだ。
「好きな、の…。先生が、すッ…!」
言われた瞬間、頭の中の何かが外れた瞬間、俺は掴まれた手とは逆の手で茜ちゃんの口を覆う。
柔らかい唇が俺の掌に…!!
ショート寸前で、何も考えられなくなりながらも茜ちゃんの顔を見ると、目を大きく見開いて俺を見る…。
限界を超えた俺は、彼女を強く抱きしめた。
「…ん…んぅ…!」
「ぁ、ごめん…!」
覆った掌で何かを訴える茜ちゃんにようやく俺も彼女から離れる。
何度も深呼吸する茜ちゃんは顔を真っ赤にしてるけど、酸欠でそうなったのかと思ってしまう。
「先生?」