恋する生徒

恋する生徒 茜編 ②




3時間の勉強はようやく終わり、先生が帰っちゃうのが寂しくって、少しでも側にいたくって…毎回、玄関先の門の外までお見送りをするのが私の日課。

先生の手には、勉強道具以外に透明なタッパーが2つ入った袋を持っている。


お母さんが一人暮らししている先生のために作り置きしてもおいしい煮物とかが入っているけど…正直、ウチで食べて帰ればいいのにって思っちゃう…。



「茜ちゃん。今日はもういいよ?」

「ヤダ。送るの!!」




優しい先生は私のこんなにも甘えさせてくれる。




「って、言うか先生。毎回、煮物でイヤじゃない?」






「へ? あぁ、これの事? そんな事ないよ。俺、こう言った煮物とか好きだよ」

ほうほう。


先生のリサーチ情報がまた一つ増えちゃった。





私はどちらかと言えば、チキンとかハンバーガーとが大好きなんだけど…。




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