イベリスの花言葉。


社長かな?
と思い顔を上げると、端正な顔立ちの綺麗な男の子が入ってきた。
あたしに気がついていないのか、きょろきょろと見渡している。
立ち上がって近づき声をかけると、にっこりと笑われた。
あからさまな、対女の子用の笑みはあたしを気持ち悪くさせた。
そしてその感覚がはじめてあった時の社長と被り、更には色気が彰さんに似ていることから、あたしの中では一つの確立が浮かんだ。


「もしかして、社長のご家族様でいらっしゃいますか?」
あたしの問いに男の子は驚いたような顔になる。
当てられたこと、よりは知らなかったの?みたいな感じだ。
つまりは、正解。
「ああ。」
あたしの読みが当たった事に、優越感を覚える。
いや、意味わからないんだけどね。


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