イベリスの花言葉。
償えば、良いじゃない。そうでしょう?


あたしは、陸と一緒に報告書を読んだ。
どうしますか?と聞いてくる警察官にあたしはあることを提案した。


「それは危険だろ。」
慌てて止めに入る彼に、あたしは目で訴えた。

お願い、やらせて。
これはあたしなりのけじめでもあるの。
大丈夫だから。
お願い。
陸の手をとって、懇願する。

そんなあたしの顔を見て、陸はため息をつく。
あたしの髪の毛をぐしゃっと撫でて、仕方なさそうに笑った。

「お前、言い出したら聞かないもんな。」
喜ぶあたしに、ただし。と低い声が響く。
「俺も一緒に行く。」
あたしの右手をしっかり握って、言い放つ。

それでもいいよ。
というか、それがいい。

胸の内がそう高鳴った気がした。



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