ナルシ男✖不思議女✖シスコン女
どんっ

その教室から勢い良く飛び出してきたやつが、俺にぶつかる。

「あ〜すまぬよ〜・・・と」

そいつは俺たちの上靴を見て、あらまと呟いた。

「先輩でしたか。これはとんだご無礼を」

この学校は学年ごとに上靴の色が違う。
だから、俺らを先輩だと判断できたことには驚かない。
それより驚いたのは、そいつの容姿だ。
さらさらの黒髪のストレートロング。
同じく、真っ黒な大きくて綺麗な瞳。
雪のように白い肌。

人形のように美しかった。
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