禁断のピアノ・レッスン
「どうしてって……」
「他にも付き合ってる人いるんですよ?」
それは、目を背けてきた事実。
傷つきたく無くて、知らんふりで通してきた事だったのに。
「僕ならそんな事絶対にしません」
慶くんに奪われる私の唇。
翔とのよりも、気持ちがいいのはそこに愛があるからなの?
「僕を選んでくれますか?」
優しい口調の中にある激し過ぎるオーラに頭がくらくらとした。
この一瞬で、私は慶くんしか見えなくなったのだ。