禁断のピアノ・レッスン


「どうしてって……」


「他にも付き合ってる人いるんですよ?」


それは、目を背けてきた事実。


傷つきたく無くて、知らんふりで通してきた事だったのに。


「僕ならそんな事絶対にしません」


慶くんに奪われる私の唇。


翔とのよりも、気持ちがいいのはそこに愛があるからなの?


「僕を選んでくれますか?」


優しい口調の中にある激し過ぎるオーラに頭がくらくらとした。


この一瞬で、私は慶くんしか見えなくなったのだ。


< 5 / 6 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop