かすみさんとさようなら。
「おいおい、今日は金曜日だろう。
何そんなだるそうにしてるんだよ」

「うるさい。
金曜日だからだるいんだろうが。
一週間最後なんて、お前みたいに元気残ってねぇよ」

「馬鹿言うなよ。
金曜日だから元気になるんだよ!!」

「はいはい、言ってろ。」


適当に流したら、ちょっと寂しそうに席に帰る奴。
自称、俺の親友、笹原彼方。(もちろん彼方が勝手に言いだしただけで、俺は公認していない。)
いつも朝から絡み方がうるさい。


「良い情報あったのによー、お前俺の扱い最近さらに適当すぎる」

「彼方がもう少し静かにしたら考えてやるよ」

「あー冷たい!!」

「あーうるさい」

「優弥くん!!(泣)」

「………」
あー鬱陶しい。

「え、スルー?ねぇ、スルーなの?」

「………」
本当に鬱陶しい。

「…予備校の時間変更」

「よし、話を聞いてやろう」

「優弥くん!
俺への興味それだけ!?」

「さあ、早く話せ」

「………」

「目を逸らすな」


拗ねて目を伏せた彼方に、俺は下からデコピンしてやった。

彼方が痛がって涙目になったけど、そこももちろん無視してやった。
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