【コメ祭3】プライド
「まずは安牌の『黒』から行くか」
「そうですね、『黒』から行きましょう」
最初に黒の配線をカットする。
まず大丈夫だろうと思っていても、やはり配線をカットする瞬間は緊張が走る。
まるでロシアンルーレットのようである。
この起爆装置からは10本の配線が出ているので、この作業をあと八回行わなければならない……本当に命が縮む思いである。
「次、『紫』!」
「はい!『紫』!」
「『白』!」
「『緑』!」
配線の数が少なくなるにつれて、危険度も高くなっていく。
「『黄色』…いや、ここは『水色』か?」
「難しいところですね……」
間違えれば即、爆発!
そのプレッシャーが徐々に二人を苦しめていく。
そして、気付けば時間はのこり10分を切っていた。
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