【コメ祭3】プライド




「ハァ…ハァ…」


       「ハァ…ハァ…」



ようやく、八本のコードの切断に成功……残るコードの色は『赤』と『青』である。


「やっぱりこの二本が残ったか……
blue or red……この先は何年やっても100%の答は無い。神のみぞ知る領域ってやつだな……」


『赤』を切るべきか、『青』を切るべきか……確率は二分の一


まさに運命の分かれ道である。


「真田さん、時間がありません!
あと八分しかありませんよ!」


「わかってるよ!なぁ、山本……お前ならどっちを切る?」


残り時間わずか八分という時になって、真田は山本にそんな質問を投げかけて来た。


「どっちって言われても……」


そんな事を訊かれても、山本にも正解は判らない……山本は、起爆装置から出る二本の配線をじっと見つめた。



すると、その時である……



山本は、この起爆装置の根本的なある事実に気が付いたのであった!




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