弱虫うさぎの涙雨
第一話
新学期
今日から私、兎木紗希が通う雨宮高等学校の2学期が始まる。
2学期といえば、体育祭に文化祭などをはじめとする行事だらけの学期。
私は今1年生で、普通の女子高校生ならそういった行事にワクワクしてるんだと思う。
けど、私はそんな行事、まったく興味ない。
そう思いながら、高校へ行く準備を始めた。
腰あたりまである黒髪をブラシでとかして、後ろ髪と同じくらいに伸びた前髪をピンで止める。
あとは鞄を持って、それだけで準備は終わる。
私は2階にある自室を出て、階段を降りてリビングへ向かう。
扉をあけて、「おはよう」と一言言うと朝から元気なお母さんから「おはよう」と返された。
「朝ごはん出来てるわよ」
「うん、ありがとう。いただきます」
私は席について朝食を食べた。
今日の朝食は目玉焼きだった。
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