特別―Happy Valentine―
「お前ので3個」

「……は!?」


私ので3個!?


「何? 準備してなかったわけ?」


この展開についていくのに必死な私と、マイペ ース男。


顔色ひとつ変えず、当たり前のように言う態度 に、普通なら腹が立つところだけど、

“好き”という気持ちが先行する。


「……ある」


そう言って鞄の中からピンクのリボンのついた 箱を出した。


そして……
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