裏TABOO ~矢吹センセの場合~
飲み会
「乾杯-!」
すっかり出来上がってる生活指導が本日何度目かの音頭を取り、みんながハイハイと笑う。
3日間の学園祭が無事終了し、その打ち上げに教員をはじめ何故か学食のおばさん達まで参加して、座敷は50名近くの人で溢れかえっていた。
「矢吹センセッ、これおいしいですよ~」
「ありがとうございます。いただいてます」
「あら先生、お飲みにならないの?」
「車で来てるので」
「じゃあ帰り送ってもらおうかしら」
「……」
調子に乗ってボンレスハムのような腕を絡ませてくる家庭科主任にふざけんなと思いつつ、笑顔で誤魔化した。